旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

壁とどう付き合うか

 

 

生まれてこの方、あんまり努力とかせずに生きてきた自覚がある。
私は頑張るということを大してせずにに生きてきたと思っていた。

世の中には「私頑張ってます」アピールのなんと強い事か!とすら思っていた。

 

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だが、国家資格をとって数年働いただけであとはずっと精神科の入退院を繰り返している元・友人と話した時に思った。
「あれ、私って意外とちゃんと生きてきたのかも」と。


学生時代だって多少はあったけれど、社会人になったらそれ以上に壁に当たる。
それを登ったり、蹴とばしたり、迂回したり、折り返して違う道行ったりしながらもここまで来てる私って、少しは「頑張ってる」って言ってもいいのかなって。
仕事のこと以外にも、友人関係、恋人関係、色々あったけど今はまあ自分で働いた金でどうにか生きてる。


元友人は世間を知らず、治療費を払ってくれている親とその親を助けている妹夫婦の悪口をずっと言っていた。同じ病棟の他の患者を嘲笑っていた。
それを聞いていて、学生時代の感覚のままみたいだなと思った。なんかもう…哀れに思えた。彼女が。
私の母なら「自分の頭の蠅も追えない奴が人のことを言うんじゃないよ」と言うだろう。


ずっと仕事を続けてきた友人、仕事はやめたけど子育てと家事を受け持ってる友人、みんな頑張ってるよ。頑張ってる自覚もっていいんだよ。
彼女は彼女なりに病気と闘ってきたのかもしれない。けれど、本当に闘った人というのは自分以外の人間の痛みも分かるようになると思う。人の痛みが分からない奴は結局何一つ闘ってないんだよ。