旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

夏の青春18きっぷで行く・仙台旅(3) 瑞鳳殿へ行ってみた

翌朝。
私にしては珍しく朝ごはんを付けたので、ホテルで朝食。

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旅行と言えば海外が多かった私。日中ぐるぐる出かけて、夜にSNSに載せてたんだけど。時差があったから、いつも翌朝、ごはん食べながらSNSのコメントを見るのがルーティンだったんだよな、とちょっとしんみり。
「時差」って懐かしいね。


さて。この日は市内を走る観光バス(循環)・るーぷる仙台に乗って回ることにした。1日乗車券が630円で、ホテルのフロントでも買えるとのことでゲット。
ただ、このバス時計回りでしか動いてないし、そんなに本数が多いわけではないのであんまり便利じゃないなと思った。
地下鉄や市営バスと組合わせたチケットもあったので、行く場所によってはそちらが便利かもしれない。

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この日は天気も悪く、あんまり張り切って周れそうもなかったのでまあ、これでいいかなーと。
(というか今年のお盆は、東北のこの霧雨はまだマシな方で、九州なんかは大変でしたよね…)

 

まずは仙台駅から瑞鳳殿へ。
お盆だからか?仙台駅の乗り場には案内の方がいて、私が瑞鳳殿へ行くというと「階段大変だからがんばってね~」と…汗
マジか!

 

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バス停到着。こ、これか!!!
と一瞬ひるむも、緩い角度だったし、超・運動不足の私でも余裕でしたよ。


初めて来た瑞鳳殿。テレビで見て、日光東照宮みたいに豪華だなあ。さすが伊達男だなぁ、今度仙台行くときは見てみようと思っていたのだけど。
下調べもしてないので、それ以上の知識がないまま来て、現場で知ったのだが!

この瑞鳳殿、伊達家の菩提寺ではなく霊廟。さらに、別に伊達家が作ったわけじゃなかった!!!

 

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っていうと、ちょっと語弊があるけど。元々の建物は戦争の空襲で焼けてしまったんだと。

私がすごいと思っていた建物と装飾は、戦後再建されたものだったんだって。
なんだよ、再建かよ…とちょっと思っちゃったけど(失礼)、でもこれ行政が観光誘致にとかではなく、伊達家と地元民とかが協力して再建することにしたと書いてあって、ちょっと見直した。(いちいち失礼)

 

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伊達家配下で無くなって、当然その時代を知る人もいないのに、それでも再建したいと思う地元民がいるって、どれだけ愛されてるんだよ!と思って。
山梨の人にとっての武田信玄、石川にとっての前田家みたいなもんか?(どっちも知らんけど)

 

しかし、私のへっぽこ写真ですら雨粒写っちゃうくらいの雨なので。細工が素晴らしいとか写真撮るどころではなかったわ。

 

そして、あちこちで灯篭が倒れてたり、崩れてたりした。

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これ、今年(2021年)春の地震のせいなんだって。この地震だって、2011年の震災の余震なんでしょ…今年の春の地震で亡くなった方はいなかったと思うけど、それでもこんな重い石が倒れてしまうほどの地震だったのか。

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↑これも右側には灯篭があるのに、左側に無いのは倒れてしまってるから。


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そして、こちらは2代目と3代目の藩主が祀られてるところ。3代目は19歳で藩主になったのに、わずか2年で幕府から隠居を命じられたとか。何をやらかしたんだ!(調べる気はない)

 

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思ったよりは人はいたけど、雨ということもあって人はまばら。

1人だと恐いわね。クマと出会ったら背中を見せずに離れろ…こんな道じゃ、滑って転んで、大声出しちゃいそうYO!

 

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そして雨でぬれた石畳の急こう配。よかった、雨用のスニーカー履いてきて。一応靴底が滑りづらくなってるのでね。

でも慎重に降りなくては…

 

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帰りがけにこんなものが。

西南戦争で捕まった鹿児島の人達が全国の牢屋に入れられて、ここ宮城にも300人余りが来たと。

彼らは、宮城県内の開発に尽力し、開墾作業や築港工事を行ったそうだ。

 

こういうの読むと、勝手にドラマ想像して胸が熱くなる…

鹿児島とは全く違う北国の風土で、そこの発展に尽くして死んでいったんだよ。新政府で長州藩の人達がどんどん偉くなってるのを見ながらさぁ…うぅぅうう。

 

私、鹿児島行ったことないけどな。