旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

孤独のトラベル・福岡へ(5) 下関観光から今度は船で門司編

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このあたりだと、道路標識には広島の案内も出るんだねー。なんか、遠くに来たって感じするよ(いや、ここから広島も遠いけど・(笑))

 

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さて、次に来たのは門構えが派手な…違った立派な赤間神宮
え、神宮??って思ったら、平家の最後の戦いで入水して亡くなった安徳天皇を祀っているそう。だから、神宮なんだ。
(私の浅はかな知識では、神宮と名が付くところは天皇を祀っていると思っている)

 

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ここの狛犬の口の中に玉が入ってて、動くの。
子供が口に手を突っ込んでぐるぐるしてたので、私も真似してぐるぐるしたけど…今思うと罰当たりなんだんろうか。ドキドキ。

 

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でもなんか、いいことありそうな感じがしたよ。狛犬の口に手を入れるなんて、そうそうないじゃない。獅子舞に噛んでもらうのと似てる感じ?(違


それにしても、前述の明治時代の下関講和条約の舞台といい、この平安~鎌倉時代源平合戦の舞台といい、(行かなかったけど)船で行ける宮本武蔵の巌流島といい、各時代で歴史に一役になってきたんだなと。
日本全国制覇したわけじゃないけど、ある一時代だけ歴史の表舞台に現れるところが多い中で、ここは各時代で全国の学校で学ぶ日本史レベルで名前が出てくる。それって珍しい気がする。
※各地の郷土史レベルではそれぞれに歴史があるのは分かってますよ

あ、京都もそうね(^-^;


あと、この神宮は小泉八雲耳なし芳一の舞台だそうですよ。恐い。
といっても、明治期の廃仏毀釈で寺としての機能は失ったそうですが。

 

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気が付けば16時過ぎ。門司港でもう一つだけどうしても見たかったものが17時で終わっちゃうんだ!!急いで戻らねばならぬ。

と振り向くと、門と海のコントラストが美しい。どこか異国の風景みたいだなと思った。
基本的に海外でも日本でも一度行ったところはわりとべた褒めで好きになっちゃうタイプなんだけど(笑)
ここ下関もごく一部しか回ってないけど、いいところだったなと早くも旅の振り返り。

 

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がつがつ海沿いの道を急いで、渡船場まで行きます。
歴史にもっと興味あれば、巌流島も行ったらいいかもね!もしくは吉川英治の本を読んでるとか。
私はもちろん読んでない。司馬遼太郎の「坂の上の雲」が精いっぱいよ。と思ったら、どちらも同じ8巻(文庫版)だったので、頑張れば読めるか。

 

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さて、あせあせしつつ戻ってきたものの。焦ってるくせに写真なんて撮ってたから、乗れる船は16:40発。10分ほどで門司港について、そこから私が行きたい場所は徒歩5分…5分しか見学時間ないよぉ。自業自得なんだけど。
ちなみに、下関からは毎時00/20/40で船が出るよ。チケットは400円くらいだった気がする。

風が強かったこともあって、船は結構揺れたので途中で撮れた写真はこれが精いっぱい。

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インスタでも何度も言ったけど、本当香港ぽさがある。気がしない?
コロナが収まったとしても香港いつ行けるのかな…ってずっと思ってるよ。そこに私たちが行きたいと思える香港はあるのかな。


なんてしてるうちに、港に到着。またもや早歩き~~。

 

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旧大連航路上屋に到着。ゼェハァ…

ここは昭和4年に建設され、北九州・門司港の国際ターミナル。ここから満州、大連行きの船が出ていたのだ。
戦後は一時米軍に接収されるも、今は再整備されてこれまた無料で見学できる。門司も下関も無料で見学できるところが多くて、これで維持できるのかな心配よ。せめて別の形でお金落とさないとだね~(こういうこと思うようになったのも年のせいでしょうか)

 

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父方は九州の出身で、祖母は戦前大連に渡ってそこで祖父と出会ったらしいんだけど。絶対ここに来たんだろうなと思うと感慨深い。

と思って帰京後に父に話したら、なんと!祖母は大阪出身だったんだって。初めて知った…大阪の米問屋の娘だったらしい。全然訛ってなかったし、上品だったんだよなー。
ボケてからは、全ての人に感謝する人になったくらいだし。そういう老人に私もなりたいけど、血繋がってないからな。

 

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5分で見学したからよく分からないけど、大阪からの船も多分ここを経由して大連に行ってたと思う。そんな記述だったような気がする。
いずれにせよ、祖父母のような人々が大勢ここから海を渡ったんだと思う。そして、命からがら帰国したんだろう…
あ、祖母は終戦前に帰国してたんですよ。祖父はシベリア行ったそうですけどね…


祖父母のことを思い出しながら、17時で追い出されて(当たり前)。
先ほど早歩きで、横目で見ていた「海と桜の景色」を堪能。それでは小倉に戻ろうかね。

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門司港駅では、到着時には気が付かなかったこんなメッセージ。3月に旅すると、時々見かける駅のメッセージ。うちの地元並びに東京近郊ではこんなの見たことないよ。
こういう気持ちが地方出身者の心を支えてるんだろなと思うとまた涙よね。

 

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