旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

2023年夏旅・日本最北の稚内へ(9) 最後にバスで稚内観光

夏旅5日目。今日は夕方の便で稚内を離れます。
最終日にしてようやく稚内観光。

 



ホテルをチェックアウト後、これまた観光バスへ。直前まで自転車や路線バスで周るか迷ったんですけど。疲れてたのもあって、バスにしちゃった。
今回、利尻・礼文稚内宗谷バスのバスツアーで周ったのだけど。車無しの私にはとてもありがたいものでした。
どれも半日程度で5000円未満。路線バスの本数が少ないし料金も高い(距離あるしね)ことを考えると、お値打ちだと思うわ。

 

さて、稚内観光の午前の部(Aコース)は
北海道遺産・北防波堤ドーム(車窓)~稚内公園~ノシャップ岬~メガソーラー(車窓)~北海道遺産・宗谷丘陵(車窓)~宗谷岬稚内空港(途中下車可能)~副港市場(途中下車可能)~稚内駅前バスターミナル

です。

 

まずは北防波堤ドーム。パンフやwebでは車窓とのことでしたが、短い時間ながらも降りて写真を撮らせてくれましたのよ~。
戦前、稚内駅は日本最北端の駅ではなく、ここ稚内桟橋駅が最北でした。樺太への連絡船乗り場へ横づけしてたそうです。で、今と変わらず稚内は強風だったのでこのような防波堤が出来たんだって。でもこの防波堤、実際は10年くらいしか使ってなくて終戦迎えて廃駅になったんだって…

 

それでも観光資源、遺産として手入れされているから今もこうやって綺麗な形を保ってるんだろうね。
終戦時に樺太から文字通り命からがら戻ってきた人の中に、あの大鵬もいるんですよね。

 

続いて高台にある稚内公園へ。

 

ここは稚内のいろんな歴史がつまった碑あるんだけど。氷雪の門というのが印象的。樺太で亡くなった方の慰霊碑だそう。
なんだろう、ここ稚内にいるとなんかこう…うまく言えないけど、樺太への望郷みたいなものを感じるんだよね。

 

私や本州以南に暮らす多くの人にとって樺太って歴史の地という感じじゃないかと思うんだけど、それとは思い入れが違うというか、もっと身近というか。まあ、天気が良い日は見えるくらいなので当たり前っちゃ当たり前なんだろうけど。

 

ノシャップ岬。

 

ここら辺からようやく晴れてきましたよ。ただ本当に強風。気温はそこまで低くないけど、風でマジ寒い。極寒やで。


車窓からだという、メガソーラーが既に記憶にないんだけど(個人的に色々思うことがあるかもしれないから?)

 

宗谷丘陵。ここも車窓ということでしたが、降りて写真撮影だけさせてくれましたよ。
私の写真ではその雄大さが伝わらないけど、どこまでも続く丘と緑。宗谷牛が放牧されていて、北海道らしい景色でした。

 

ちなみに柵など無いのになぜ牛が逃げないのかというと、エリア端には微弱な電流が流れていて牛が逃げないようになっているそうです。意外とハイテク!

 

そこから日本最北端・宗谷岬
この「日本最北端」を説明するにあたって、ガイドさんが何度も「実効支配の及ぶ最北端」と仰ていたのが印象的だったなと。
先日、私の好きなブラタモリ稚内をやったのだけど。そこでは「一般的交通機関で行ける最北端」という言い方をしていました。NHKっぽいな。
それよりも「実効支配の及ぶ」という方が私的には腹に響いたわ。

 

本当はこの近く(徒歩10分)の郵便局で風景印をもらいたかったんだけど、時間足りず~。
ここの記念撮影がこの旅で一番並んだわ。10-15分くらいかな。ほとんどが日本人なので、まあ常識的な撮影時間だったからね(毒)

 

間宮林蔵の熱い話を聞いて、改めて間宮海峡すごいわと。中央から突き放されても腐らないで続けられることの凄さって、大人というか今の私の年齢だと余計尊敬してしまうね。

 

最後は副港市場で降ろしてもらってバスツアー終了です。