旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

どこかにマイルで香川に参る(6)

 

男木島は小さな島で、レンタサイクルもバスも無いので徒歩で巡る島です。
数年前まではレンタサイクルあったらしいけど、どっちみち平地がほとんど無いし道も細いので徒歩がいいと思うな。
(車も通れない所が多いと思う)

私たちが行く少し前まで瀬戸芸こと瀬戸内国際芸術祭が開催されてました。3年に1度の開催で、今年も結構人が来たらしい(by栗林公園ガイド情報)
それでも以前ほどではなかったとか。

setouchi-artfest.jp

 

こちらは船の待合所兼観光案内所

まずは灯台を見にきましょうかね。

 

あちこち写真撮ったりして、のんびり歩いて30分くらい。

港方面から行く時に最初だけきつい坂がありますって案内所の方が言ってましたが、本当その通り。きついと言っても、金毘羅宮の階段よりずっと楽だと思うわー。

暑くも寒くもない天気で、一応舗装された道路を歩くのでわりと歩きやすいです。
ただ、民家とかほとんど無い道なので一人だったらドキドキするかな…天気悪い時とか。

この日はいい天気だし、青い空と海を見ながら近況や昔のこと、どうでもいい事を喋りながら歩くのは楽しかったです。

 

で、灯台に到着。
カッコいいね!

 

続けて豊玉姫神社へ。

旅先での神社仏閣では、ここまで無事に来れた事とこれから先も良い旅となるようお願いすることにしてます。
まあ、たまに雑念で「子宮筋腫がこれ以上大きくなりませんように」とかお願いしちゃうけどさ。

 

この後、ブラブラしながら期間外でも見られるアート作品を求めて行ったり来たり。
道が細いし、目印らしい目印も大してないので、もらった地図とGooglemapと両方を見ながらブラブラ。

 

友達は天下無敵の方向音痴なので、ハナから地図見ません笑
地下鉄の出口出ると地図の案内板があるじゃないですか。あれを見て、私が「じゃ、こっち行こう」って言うと、「すごいねぇ、あれ見て分かるの?」と言われたことあります。いやいや、なんで分からないんだよと思うけど!方向音痴だけど、歌は上手い(音痴じゃない)からいいじゃんって私が言うと『歌の音痴より、方向音痴の方が実生活大変』と言っていました。

めちゃ話逸れた。

 



島内にはおしゃれカフェなんかもあるんだけど、週末だけとか瀬戸芸期間だけとかで、この日は全くやってません。
フェリー乗り場のお土産屋すらやってなかったのよ~。

 

こりゃ高松まで戻ってランチするしかないか…と思ったら、フェリー乗り場目の前の店が1軒だけ開店準備をしてた!喜び勇んでピットイン。
メニューが無かったので、何があるのか聞き、さざえの炊き込みご飯とタコのから揚げtとさざえのつぼ焼きを注文。値段知らないまま注文…これインドだったら、私たち全財産奪われるねとか、学生時代なら1品ずつ値段聞いて検討したねとか話してるうちに料理が来たよ。

タコのから揚げとつぼ焼きがめちゃウマー!
海の目の前で食べるの、何よりの癒しになりました。

 

フェリーが来るまで時間があるので、どうしてもコーヒー飲みたいねということで、たまたまこの日開いてたカフェへ。
こちらは島内の猫を保護する活動をしているようです。

 

そうそう、男木島は猫島っていうくらい猫がいて、このカフェにも島内にいる猫の名前・特徴などを記載した一覧がありましたよ。


さ、そろそろ高松へ戻りましょうかね~

 

 

海征
香川県高松市男木町

夕陽と猫の家(Googlemapでは宿泊所になってますが、ごはんやコーヒーがいただけます)
香川県高松市男木町1909

どこかにマイルで香川に参る(5)

 

さて、小豆島観光を終えてまた高松へ戻ります。

 

ちなみに、私たちは高松空港高松駅間の往復バスチケットと小豆島へ行くフェリー往復チケットがセットになったお得なチケットを空港で買っておりました。市内へ行く券売機で買えます。
普通にバラで買うより500円程お得だそうよ。

フェリーだと1時間くらいかかりますが、二人とも爆睡。そんなに歩いたわけじゃないんだけどね~

はっと気が付いたら、船の外はまた雨が降っていました。


船を降りて、夕飯はすぐ近くの徳島ラーメンのお店へ。香川県で徳島ラーメンね!
まあ、東京で家系ラーメン食べるようなものですね(家系は横浜発祥)

醤油とんこつに甘めに煮た豚バラ、生卵が定番のようで別名「すき焼きラーメン」とも言われてるそう。
初めて食べるぜ!

私は葱増しにしました。
うむ。卵を溶かすと本当すき焼きを彷彿させるね。

 

まだ時間も早かったので高松駅中のカフェでコーヒーを。
一緒に行った友達は昔は結構飲んだのだけど。コロナで飲み会参加しなくなって、すっかり酒飲まなくなったそう。


まさか食後に一緒にコーヒー飲むとはねぇ。と言ったら、そういう私も回転寿司の皿数めちゃ減ったよね!って言われたので、お互い様ですわ。

お金は少しは持てるようになったけど、20代の時ほど飲み食いしない。できない。
昔はお金に余裕があればホールケーキを一人で食べてみたいと思っていたけど、今は小さいの1個で十分です笑
やりたい事あったら、やらないとダメだね。


さて翌朝。
再び港へ。今日も今日とて島に行きます。


昨日と打って変わって晴れ!そもそも全国でも指折りの『雨降らない県』の香川で前日のように雨が降るのは珍しいことだと、栗林公園のガイドさんも仰っていたわね。

青い海と空でテンションあがるー!

 

この日は平日(月曜)だったのだけど、通勤?仕事?みたいな方も多く、船はほぼ満席でした。(小豆島行きもそうですが、フェリーはどれも自由席)

女木島経由で男木島へ到着。

どこかにマイルで香川に参る(4)

「何しとるんや。迷ってるんか」

 

島のおっちゃんに声をかけられた私たち。
お昼ご飯を食べるところを探していると話すと、オリーブ公園内のレストランは高いばっかりだという。
どこかおススメありますかねぇと聞いていたら、おっちゃんおススメのお店に連れて行ってくれるというではないか。
一人旅だったら躊躇するかもしれないが、こちらは2人だったという事もあり、おっちゃん推薦の店へ行くことに。



道中色々話をして、島内にある二十四の瞳のロケ地(施設)を勧められて、こりゃ回し者か!?と一瞬思うが、ただ親切なだけでお店『瀬戸よ志』で私たちを下ろしたら、じゃーなー!と言って去っていった。

という事で、瀬戸よ志さんで醤油蔵が並ぶ小豆島の名物丼・ひしお丼とこれまた名物のそうめんのセットをいただいた。

オリーブ公園内のレストランならイタリアンだったのだろうが、あれは都内でもいくらでも食べられるし。こっちの方が小豆島らしい食べ物だったので、大満足。
私は温かいにゅうめんをいただいたが、友達は冷たい素麺を選んだのだが、そちらもツヤツヤして美味しそうだった。


ついでにこのランチの店から歩いて10分もかからないところにあった『つくだに屋さん』。名前の通り、佃煮屋です。
ここもおっちゃん推薦のブツがあったので立ち寄り。店の写真撮り忘れてしまったわ。
ちなみにここでも旅行支援のクーポン使えました。

おっちゃんが瀬戸内訛で教えてくれたのは『きくらげを細かく切ったものを、小豆島名産のかどやのごま油で和えた佃煮』です。
そうなの、これまた小豆島名物だね。
高松からのフェリーだと小豆島の土庄港に着くことが多い(以前は別の港もあった)けど、そのすぐそばにかどやの製油場があるんですよね。

おっちゃんのおかげで小豆島名物を思いがけず制覇できたなー。おっちゃん天使やな!

 

さて、またまたオリーブ公園へ今度こそバスで来ましたよ


友達がどうしても見たいて言うからね。ここは映えスポットなんですよね。

 

今度こそオリーブ公園に到着。

映えスポットと言いつつ、老若男女問わず結構お客さんがいました。あとバスツアーっぽい人もいたな。

 

ここは実写版・魔女の宅急便のロケが行われたこともあって、箒にまたがってジャンプして写真撮るのが定番らしい。

 

枯れ切った私たちは最初は冷めた目で見てたんですけど(笑)

途中でアイスなんて食べたもんだから

 

カロリー消費の為、やってみました。
ポンコツな2人なので、ジャンプするのも連写するのも下手くそなので大変だったわ。



どこかにマイルで香川に参る(3)

友達と合流し、目指すは寒霞渓。バスの本数がめちゃ少ないので、公共交通機関で行く方はよく調べていかないとアカンところです。
今回、2日目の小豆島周遊は友達にほぼおまかせ。(私は3日目担当)
友達は大変ルーズな性格なんですが(笑)旅慣れてるので、こういう極端にバスの本数が少ない所はきっちり調べてました。さすが。

 

バスで途中まで行って、あとはケーブルカーに乗ります。ここでも旅行支援のクーポン使えたので、ありがたや~。

 

悪天候だということは分かっていたので、私はギリギリまで小豆島行くの迷ったんだけど。寒霞渓の紅葉が見ごろだということで、やって来たのです。
雨な上に、山なので霧も発生。ただ、結構雨やんだり霧が晴れたりして天気もかなーり流動的。

 

それでも青空が見える瞬間もあったりして、なかなか良かったです。

 

あと結構大きいサルがいてね、恐かった。子ザルがいるようで、多分ちょっと(親が)攻撃的なんですよね。他の観光客にも「気を付けて」って言われましたし。
餌も持ってないけど、攻撃もしない善良な人間だよー!と念じながら歩きましたわ。

 

私のヘボ写真では伝わりませんが、紅葉と霧と岩肌、そして海とのコントラストが素晴らしくて、しつこいほどに「綺麗ねぇ」と言ってしまった。

 

私たちは特に感じなかったけど、これだけ紅葉してるってことはやっぱり気温が低いのでしょうね。もしくは朝晩の寒暖差が大きいのか。
前日行った栗林公園はここまで色づいてなかったもんね。

 

岩場があって、なぜかそこにお賽銭が溜まってたんです。なんで?と思ってたら、そこに瀬戸内(イントネーション)ダンディ2人組が来て
「しょぼいのぅ、500円玉は無いんじゃのう」
「そりゃそうじゃが」
「500円玉あったら、持って行きよるじゃろ」
「ほいじゃあ、俺が置いていくかのう。いかん、(財布見て)無いわ」
と千鳥みたいなイントネーションで話していて思わず笑ってしまった。


そこから少しお話をして、お二人は隣の愛媛から来てるそう。愛媛にも紅葉の美しい所あるんじゃないですかって言ったら『面河渓』という所を教えてくれました。いつか行こう( ..)φメモメモ

koyo.walkerplus.com

 

ちなみにここには売店兼レストランがありました。ちょうどランチタイムだったので何か食べても良かったんだけど…あまりそそるものが無く(まあ山の上だし、仕方ないよね)
コーヒーだけいただくことに。友達はオリーブコロッケも食べてました。

(緯度と経度が書いてあるのがかわいいね)



「どう?オリーブっぽさある?」と聞いたら「オリーブを食べた牛肉を使ってるって書いてあるけど、ほとんど肉が見当たらないので分からない」とのこと(笑)
てっきり、刻んだオリーブの実が入ってるのかと思ったよー。

 

バスの本数が本当に少ないので、それにあわせてケーブルカーで下山しオリーブ公園へ。

(寒霞渓(紅雲亭)行きのバスは床が木製でキュンとする)


公園内のレストランでランチをしようかと思っていたのですが、バスを降りて店の方角が分からずうだうだしていると、バス停の脇にある駐車場から一人のおっちゃんが近づいてきました。(以下瀬戸内のイントネーションで再生してください)

 

「何しとるんや。迷ってるんか」

 

わらび餅


友達に言われて、言い得て妙だなと思ったのでメモ代わりに残しておく。
友達曰く、自分自身は羊羹と一緒で型から外してもずっと同じ形。そうやって自分自身を型にはめる生き方をしてきたとのこと。
一方、私は「わらび餅」みたいなもんだと。どういう意味???と思ったら、型があるうちはそこにちゃんと収まるけど型が外れるとぐにゃーんと好きな形になっている。『私は私』と言いながら。

うわー、的確だなと思った。
元々は真面目な性格ではあると思うし、表面上取り繕うこともするのだけど。良くも悪くも『私は私。人を羨んでもその人になれないから、我が道を行こうではないか』と思っている。(もちろん羨むこともありますが)

 

そして、少なくとも私にとって『わらび餅』は誉め言葉だと思う。
羊羹だって、本人が嫌じゃなければそれでいいと思うし。…まあ、嫌でも変えるのはなかなか難しいだろうけど。

じゃ、●●さんはどうかね?と共通の友人を例に出したら「あの人はそもそも型の外にいる人」と言っていて、これまた的確な例えだった。誰よりも真面目な仕事に就いてるのにね。