旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

回顧旅(1)予期せぬ涙

 

10年以上前に亡くなった祖父母は新潟県燕市に住んでいた。
住んでいた家は売却され、今はもう残っていない。

亡くなってからは訪れる機会もなかったのだが。去年から風景印収集に目覚めた私は、旧祖父母宅近くの郵便局でも風景印があると知り、先日の新潟金カム旅に組み込んだ次第。

 

存命中は家族と一緒なので首都圏から車で行くか、キョーダイだけで夏休みに行く場合は新幹線の駅まで祖母が迎え来てくれていた。
なので、完全に自分一人の力(?)で行くのは初めて。


タクシー使うしかないかなと思っていたのだが、燕市コミュニティバス乗合タクシーを走らせているというので、それらを使って祖父母宅のあった小中川に行き、燕駅まで戻ってきてから、吉田地区(こちらは合併により燕市になったところ)へ行くという行程。

まずは新幹線の駅である燕三条から小中川までのコミュニティバス。ドライバーさんの話す新潟弁が懐かしくて懐かしくて。

 

途中、祖父母が晩年入退院していた病院にも停まったのだが。なんか様子がおかしい。ドライバーさんに尋ねると、今年の3月にそこは閉院したそう。
老朽化と他の病院との合併で、燕三条駅近くの病院へ集約されたそうなのだが、バス運行時間の調整でここにちょっと停まったりするんだよね~と。

「そうだったんですね、ここに祖父が入院していて懐かしくて…」と言っている途中で自分でもびっくりなのだが泣いてしまった。
確かに私は祖父大好きっこだったけど、10年以上経ってるし、別に今も引きずってるわけでもなんでもないのに!なぜ涙が出たのか自分でも分からない。
私も焦ったけど、ドライバーさんも焦った。
「悲しいところは早く出た方がいいね」と言って、バスを出発させてくださった。

 

多分、ドライバーさんの訛りが心地よくてちょっと心が柔らかくなったところだったからかな。亡くなったことは分かっているけど、やっぱりもう会えないことが悲しいのかな。
その後も少し話をして、本当にあの訛りが懐かしかったのよ。

 

そんなこんなで、かつて住んでいたエリアに到着し懐かしい公園や通りの写真を撮りまくる。
いつも遊んでいた公園に丘があると思っていたのだが、写真に収めたらどれが丘か分からないくらい低かった!!雪降った時は、ここでそりで遊んだんだけど…丘が縮んだ?そんな馬鹿な(笑)

 

最後に小中川郵便局に立ち寄り風景印をいただき、ここからは乗り合いワゴン車(予約制)で燕駅方面へ向かいます。

 

ちなみに、燕市は金属加工やカトラリー製造なんかが有名なので、こちらの風景印も先割れスプーンだよ!