旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

MIROIRS-Manga meets CHANEL

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銀座のシャネルで開催していた、MIROIRS-Manga meets CHANELへ行ってきた。(現在は既に終了しています)
少年ジャンプで漫画掲載してるという漫画家さんとシャネルがコラボ。白井カイウ出水ぽすかさんだそうですが、まあ私は当然知らないけど、有名らしい。
マンガに対して今は全く興味がないし、シャネルなんて昔も今も持っていない。コスメですら、大昔にネイルを買ったことがあるくらいだ。


興味が無いのになぜ行ったかというと、ハイブランドなんてこんな機会でもないと入れないよなーと思って。
あと、数年前にエルメスが国立東京博物館で展示会(無料!)したんだけど、そこで革職人の様々な技術を見せてもらう事が出来て、すごく良かったから他のブランドでも機会があれば見てみたかったの。

まあ、結局ショップの入口とは別だったので、ハイブランド見学は出来なかったわけですが(笑)

 

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60年代のポップなどがあったり、シャネルらしい(私からするととても女らしい)装飾が素敵だった。
ココ・シャネルはコルセットや窮屈なドレスから女性を解放したとして有名だけれど、ブランドとしてのシャネルは大変に女性らしいと私は思う。
本来、とても美しいアイテムたちなのに、日本の似合いもしないシャネラーがブランドの価値を貶めたよね。フランスに謝れ。

…と言っても私は好みじゃないですけどね。

 

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マンガの展示の方はこのコラボのために書き下ろしたものらしく。そちらのファンと思しき性別問わない若人が結構いた。というかそっちがメイン客だった。

これがね、さほどのページ数(っていうの?)を使ってるわけでもないのに、10代特有の自意識過剰と息苦しさと苦みのなかの初々しさを表現しきっていて、見ていて苦しくてちょっとだけ羨ましくなった。

もう尾崎豊の「15の夜」の世界っすよ。
あのマンガが受け入れられるなら、「15の夜」も今の子に受け入れられるのかなあ。
盗んだバイクで走りだすのは今も昔も納得いかないけれど(笑)、「誰にも縛られたくないと逃げ込む夜」はあの頃はよく分かった。今はまた違う感情で受け止めるけれど。
縛ってるのは自分自身なのよね、とか。


あのマンガをみて、10代が遠い昔になったことにホッとするのと寂しいのとごちゃ混ぜになるというか。


私は日本の学校しか通ってないけど、多かれ少なかれ「みんなと一緒に」という文化で育ってきた。仲良くなる友人は私と同様にそれが苦手な人ばかりだったが、それでもそういう色調から完全に逃れることは難しかったように思う。
正直言って、アイドルとか音楽、ドラマにも興味がなかったが、私が育った時代は音楽番組・ドラマやバンド全盛期だ。だから興味が無くても、やっぱり話題を合わせるために多少は見ていた。
見てれば、アイドル路線を外れたチェッカーズは好きになったし、明るく大阪文化を歌うウルフルズにはハマったけれど。でも、どちらも流行ど真ん中とはかけ離れていた。


大人になった今、そんな無理をしないでよくなったのが本当に楽。
でも、あの頃の皆で歌うとかそういったものを失ってしまったのだなとは思う。カラオケで誰かがtrf歌えば、全員で踊る(下手でいいし、本家とは別物の揺れてるだけのもの)ことももう遠い昔になってしまった寂しさはあるね。

将来デイサービスで、青春時代の歌としてかけられて皆で歌うかもね(笑)

 

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