旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

2023車無しで巡る長崎旅(6)・2日目は福江島のバスツアー参加<堂崎天主堂編>

バスツアーの午後の部スタート。写真は道中で見かけた廟堂。中国の明時代に、ここ五島に貿易を行うためにやってきた商人がいたそうで、彼らが建てた廟なんだって。

 

この辺から時折雨がぱらつき始めました。予報では降らないはずだったので、ほとんどの人が傘持ってませんでしたよ。
(そしてこのまま翌日の土砂降りになる)

 

さて、このバスツアー午前のみ3,600円、午後のみ2,600円、両方参加で5,600円です。1日目に午後コース、翌日午前コースなんて参加の仕方も可能です。
最初に申し込んだときに、午前は催行決定してたけど、午後はまだ人が集まってなかったんですよね。
それでメールで問い合わせし時も、めちゃくちゃ感じよくて。「開催されるように願いましょう!」って書いてあってほっこりしたよ。
他にも問い合わせとかしてたんだけど、五島は福江島以外にも本当に人がよくて、行く前から好きになってしまったわ。惚れてまうやろ。

 

午後イチでやって来たのは堂崎天主堂。今は教会内部は資料館となっており、入場料(300円)が別途かかります。
この入場料はツアーに含まれないので自分で払います。

明治のキリスト教禁止が廃止になってから、五島で最初に建てられた教会だそう。ここも鉄川与助が建設に携わってるんだって。
こんなに教会建築に携わっているのに、本人は仏教徒だったって面白いよねぇ。

 

これまた遠藤周作の受け売りなんですが…
隠れキリシタンたちは、神父などが居ない状況で200年以上信仰を守れたのは仲間内でそういう役割を担う人を決めていたから。
ただ、代々受け継いでいく間に間違ったやりかたなってしまったっていうのは、まあ当然だよね。
江戸時代末期~明治初期、キリシタン解禁になる前に長崎市内側に本物の神父(フランス人)が来て、そこで洗礼や葬式をひっそり執り行ってもらうようになると、やっぱり本物がいいっしょ!!という渇望に近い気持ちが全員に沸き起こって、それが結局最後の「崩れ」につながっていくわけだけど。
本物の洗礼や葬式を知らずに死んでいった数多のキリシタンを思うと、こう…なんとも言えない気持ちになる。
いや、知らなくても幸せだったのかなぁ。

 

教会(資料館)内は撮影禁止なので、画像は無いのだけど。(ステンドグラスがとてもかわいい)


隠れて信仰していた彼らがキリスト像もマリア像も無い状態で、例えば観音様をマリア像に見立ててお祈りしていたとのことで、それらの像が残っていました。十字架とか分かりやすいものは、やっぱり摘発などで無くなってしまうので、一見すると分からないものだけが残っているのだそう。


さて、この教会からバスに戻る途中でコーヒースタンドがあったり。
自販機で焼き菓子が売られてたりするのよ。(スタンドと自販機は関係性はない)
別に他にこれといって土産や店があるわけでもないのに、突然イマドキ感のあるお店があるのっておもしろいなーと。

 

自販機は物珍しさから、ツアー参加者が続々と買ってました。もちろん私も(笑)