旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

【読書メモ】女ひとり、家を建てる

 

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インスタをフォローしてるツレヅレハナコさん。食と酒を愛する彼女が、文字通り女一人で一軒家を建てる話。おもしろそうと思って読んだのだけど…


いやー、酷い本だった。
何が酷いって、著書がツレヅレハナコって書いてあるのに、彼女が書いた文章は10ページ程度。
ほとんどの文章は一軒家について彼女に取材した加藤さんという方が書いてるの。

しかし、書籍奥付の著者名にもAmazonにもツレヅレハナコって書いてある…詐欺では?


そして、代筆者(としか言いようがない)の文章がまあ面白くないというか、下手なの。客観性を大切にしてるのかもしれないけど、どこが盛り上がる点なのか分からないし、何かというと「~だそう」「~ようです」と伝聞形式。さらに「~とツレヅレハナコさん(が言った)」と何度も出てくるので、その度に思考が削がれる。言われなくても、彼女の言葉として脳内再生してるのに、いちいち説明されてるようで冷めるんだよね。

雑誌のインタビュー記事だって、敬称を何度も出しませんよね。その人にインタビューしてるんだから、誰が発言してるかわかるっつーの。


何よりも、この文章でツレヅレハナコさんがOKを出したことがとても悲しかった。
彼女が文章を書かない人なのであれば納得できる。だが、食にまつわるエッセイも書いてる人で、それも面白いと思っていたのだけど。
あの文章でOkするってことは、センスがないのか、家のローンのためにOK出したのかどっちだろうかと思ってしまった。


救いは、巻末に坪谷さんのQ&Aが載ってたことと写真は阿部了さん(←サラメシでおなじみ)だったこと。
つまり、文章には全く救いがない。

 

読み終わって、Amazon見たら評価が4になってて、えーーー!ってびっくりしたんだけど。
コメント欄は軒並み低評価。誰が高評価つけてるんですかね。高評価の人が一人だけ感想書いてたけど「早く到着しました」って書籍の感想じゃない(笑)