旅と食と糸と花

旅が好き、食べることが好き、こぎん刺しを嗜み、花を愛でる、でもどれに関しても無知な妙齢会社員の日記

2021年9月の初釧路・釧路湿原を歩く(4)

 

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湿原展望台15:24発のバスに乗るつもりでバス停へ。
釧路駅方面に向かうバスは囲いのあるバス停なのに、こちら側は道路にポツンとあるだけ。

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で、ここがちょうどカーブになってるせいか、道路がギザギザになってるんですよね。(すいません、こういうのを何て言うのでしょうか)こちらの方々は車のスピードめちゃくちゃ出してることもあって、このギザギザ道を通過する時に音響効果倍増でF1みたいな「ヒュイーン」って音がするんですよ。恐い…


色々見てた結果、軽自動車みたいな軽い車がスピード出してる時が一番音が高くて恐い。
トラックとか重い車はスピード出してたとしてもそこまで高音じゃないので、恐怖は少ない、というどうでもいいことを学んだ(笑)


道路混んでるわけないはずなのに、バスは10分くらい遅れて到着。
元々、次の散策エリアは1時間しかなくてギリギリなのに余計焦るわ。


どうにか、温根内ビジターセンターに到着。

 

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写真撮り忘れたので、Googlemapを加工してみた。
ここには散策コースがいくつかあって、一番手っ取り早いコースを選択(ちなみに10/18~3/31は木道改修工事のために通行止めらしい)。
案内板見る限り、50分コースらしい。
ギリギリや…

 

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えいやと速足で歩きだしたけど。
例によってほとんど人がいない。そのうえ「クマが出ます」という看板を見て震える(笑)

 

今思えば、歌でも歌うべきだったな。クマよけの鈴も持ってなかったし。
木道を歩く自分の足音と風で揺れる草のかすれる音だけが聞こえる。

そして、なんか分からない動物の甲高い声も聞こえた。何だろう。狐?狸?
所々で、湿原内の昆虫、動物、花とか説明ボードがある。

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そこを読むと蛇も出るらしい。クマも恐いが、蛇も恐いよぉ。毒はないけど、そっと静かに正面見たまま逃げろって書いてあった。うぅぅ。私、野生(?)の蛇見たことない。

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恐い。寂しい。だけど、ものすごい孤独で笑っちゃうし泣けちゃう。不思議な気分。
都会にいても、誰も私に興味ないよね…みたいな孤独じゃなくて、人っ子一人いないどころか木道以外の人工物が見当たらないこの孤独って、なかなか味わえない。

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普段なら人気観光地だと思うし。こんなところにポツンと一人で歩いてることが、恐くて面白くて不思議な気分。

 

3組くらい、人々とすれ違ってちょっと嬉しかった。このご時世なのにね。
でも、向こうはこんなところに妙齢女が一人で歩いてたから、自殺か?って思ったかもしれないわね(樹海かよ)

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(シダ植物でもこんな風な枯れた色みたいになるんだなと感心したり)

天気が悪かったので薄暗かったけど、これはこれで私は満足。
晴れてたら、また印象が全然違ったと思うんだけどね。

観光案内所のお兄さんに勧められて来たけど、やっぱり歩いてみてよかったなーと思う。
こういう孤独感を味わうために勧めたわけじゃないと思うけど、私はなんかすごく気持ち良かった。

でもせっかくだから、次回は天気のいい日に歩いてみたいな。

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なんとかギリギリ50分で周ってバス停へ。5分くらい遅れてバスが来た。
釧路駅へ戻りますよ~。