読書メモだけど、これ結局読了できなかった。
あんまりビジネス書籍読まないのだけど、こういった書籍の書き方が非常に苦手。小説やノンフィクションなんかでも、章ごとのタイトルとか、章の中にもさらに小タイトルが入ったりするけど。こういった書籍は、やたらとタイトルが出てくるので、その度に思考が分断される。
そして、タン氏の発言がすべて太字になっている。これもまた読みづらい。
強調させるための太字なんだろうけど、どこを印象深く読むかは読者の判断に委ねて欲しい。
あと、こんなにしょっちゅう見出しを付ける意味がわからない。目を引くためなのか、端的に現したいのかわからないけど、読者をバカにしてるように思う。
半分くらいまで読んだけど、ギブアップ。
あとは、私の知識が無さ過ぎるせいなんだけど。IT関連の単語とカタカナが多すぎて、ついていけなかった。
この本はタン氏が書いたものを翻訳してるわけではなく、台湾在住の日本人著者がタン氏へのインタビューを元に書いた本なのだが。著者はカタカナ(=英語)を日本語にする努力を放棄したんだなと思う。今の日本のビジネスシーンもそうですけどね。コンセンサスとエビデンスとかさ。
(余談だけど、私は「リスペクト」を使う人を心の底でバカにしてる。浅いなと思って)
ただ、著者が冒頭に書いていた
『日本人は未だに台湾はみんなが親日で物価も安く、のんびりした雰囲気で
どこか昔の日本を彷彿させるノスタルジックさがあると思っている。
が、今台湾はものすごくダイナミックに変化していて~』
というようなことを書いていて、そこは改めて気づきを得たと思う。昔の日本ぽいって思ってたら、取り残される。台湾にも世界にも。
まあ、この人台北以外の台湾をどこまで知ってるのかなとちょっと思ったけど。
あと、タン氏が
『台湾はメンツを大切にしつつも議論に感情を持ち込まない』
と言っていたのも、すごく印象的。私もそうでありたいし、そういう人と付き合いたい。
私はすぐに感情的になるからな…
こちらの本、Amazonでは高評価だったけど、IT業界の人が読んでるのか?ITで働いてなくても、これくらい常識なんだろうか。
ハッカソンなんて初めて聞いた。ハックとマラソンを掛け合わせた造語だそう(これは説明があった)
年々、読む力が落ちてるというか、「分からん」と思った文章に対しての脳みその拒否感がすごい。
311の頃、つまり10年前に友人と「面倒な文書」を読む能力が著しく衰えてる。と話したのをよく覚えてる。
福島とか放射能とかの情報が当初は限られていて、それらの情報が欲しくて読もうとするんだけど、昔みたいに頭に入ってこないよねって。
無知でも生きていけるけど、「無知は罪」が私の信条なのでもう少し頭シャキッとさせたいです。
罪もそうだけど、損する事が多いと思う。
っていうと、「別に得しなくていい」って言う人がいるけど。損しないからって得するわけじゃないんだよ。
【損する】【損も得もない】【得する】の3段階で、無知は一番左になりうるけど、知れば真ん中の「損も得もない」状態になるというだけ。得するのはまた別の話かなと。
例えば、ブラック企業で働いているとして辞めたいけど辞められないという時。
知らなければ、そこで延々と働き続けるか、心身壊れるまで働くことになる。そこで行政や法律を知れば、道は開ける。これって、得するわけじゃなくて「損も得もない」状態になることよね。
そういう話。